海外のマッサージ

ロミロミ(ハワイ式マッサージ)

ハワイ語のロミは、「揉む」「マッサージする」を意味します。ロミロミはハワイアンマッサージとして現在は一般的に浸透していますが、 古くは神に捧げる儀式としてカフナと呼ばれるハワイの聖職者達のみに伝わる技術で受け継がれていましたが、 20世紀後半にカメハメハ2世によって解放され、世界中の人が受けられるようになりました。 ロミロミはセラピストが身体全体を使い施術するマッサージ方法で、指圧系マッサージによくある、もみ見返しがないのも特徴です。 効果には、疲労回復やストレス解消、新陳代謝の向上が期待出来るとされ、リンパに沿ったオイルマッサージは筋肉のコリをほぐし、 体内の余分な水分や老廃物を排出し本来の働きを取り戻すとされています。 施術後は体内の循環が活発化し、新陳代謝もアップ。ポカポカと温かさを感じられます。

アーユルヴェーダ(インド式マッサージ)

アーユルヴェーダはインドで病気の治療法に取り入れられているオイルマッサージです。 効果は疲労回復、視力回復、体力強化、老化を遅らせるなどがあるといわれています。 またアーユルヴェーダには体質論があり心に働きかけるエネルギー「サットヴァ」「ラジャス」「タマス」「トリグナ」、 身体に働きかけるエネルギー「カファ」「ピッタ」「ヴァータ」があり、これらのエネルギーは「ドーシャ」と呼ばれ、病素・不純なものという意味があります。 これらのバランスが取れている状態が理想的とされています。その体質を調べるドーシャのバランスチェックがあり、カファ、ピッタ、ヴァータに分類されます。 それぞれの身体的特徴、性格的特徴を判断し、体質に適したマッサージや食事法を行います。 アロママッサージとの違いは温めた薬用オイルをたっぷり使いマッサージを行なう点です。 アーユルヴェーダの古典によると、薬草オイルが浸透し成分が皮膚から吸収されて、神経組織と骨髄まで到達するまでは、約5分かかるといわれています。 セラピストの手で丁寧にトリートメントをし、刺激を与えることにより、乱れたドーシャ(体質)のバランスととり、 病気や不調の原因となるアーマ(毒素・未消化物)を排出(デトックス)し、心と体の調和をとるのがアーユルヴェーダのマッサージ方法です。

タイ古式マッサージ

約2500年もの長い歴史を持つタイ古式マッサージ。 タイ古式マッサージの施術による効果でタイの保健省が認める効能は生理痛、生理不順、喘息、高血圧、冷え症、便秘、アレルギーなど数十種類の症状にも及びます。 手技には、マッサージ、ストレッチ、整体・矯正の3つの種類に大きく分けられ、凝った筋肉を指圧やマッサージでほぐし、 緩んだ筋肉をストレッチで伸ばし、最後に歪んだ背骨や関節を矯正するトータルな手技療法と考えられています。 また、手のひらや指先だけでなく、肘や膝、拳や足といった体の各部も使い、全ての動作をゆっくり行うため、 マッサージをする側の体への負担は比較的少なく、施術そのものが適度な運動となるため、ダイエット効果もあるとされています。 タイ古式マッサージの最大の特徴は始める前に「オンナモ」というマントラ(聖句)を唱えお祈りし、 マッサージ中はゆっくりと吐く息にタイミングを合わせてストレッチなどを行います。 この吐く息が中心の呼吸は「アナパーナ・サティ」(釈尊の呼吸法)と呼ばれ、この呼吸法を繰り返し行うことにより副交感神経が優位になり脳がリラックスし、 筋肉も緩み、精神的にも肉体的にもリラックスすることができるのです。