アロマとマッサージの相乗効果
アロマの成分には、むくみや冷え等の改善、抗鬱、鎮静、鎮痛効果などが期待できるとされ、体をもみほぐしたり血液やリンパの流れを整えるトリートメントです。 また、滞った血液やリンパ液の循環をスムーズにすることで新陳代謝を促しデトックス効果も期待できます。アロママッサージは、 キャリアオイルにエッセンシャルオイル(精油)を溶かして薄め、マッサージオイルを作り、皮膚からエッセンシャルオイルの成分を体内に浸透させることで、 高いアロマテラピー効果を身体に取り入れることができます。 より効果を高めるために、血行が良くなっている入浴後や、室温が心身共にリラックスできる温度にしたり、 照明を少し暗くしBGMを流すなどリラックスできる環境で行います。アロママッサージは香りの「臭覚刺激作用」メディカルハーブの薬の効果と マッサージとの相乗効果で心身ともに深い安らぎを得られることが出来ます。 アロママッサージに使われるエッセンシャルオイル(精油)は、100%天然成分ですが、原液を直接お肌に塗布するのは刺激が強すぎて危険なので、 必ず希釈するためのキャリアオイルで薄めて使われています。 3才未満の乳幼児や妊娠中の方は、エッセンシャルオイルの成分によっては悪い影響を及ぼすことがありますので、 医師の指導によるもの以外は、基本的にアロマオイルマッサージは行わないことをおすすめします。
エッセンシャルオイル(精油)とは?
エッセンシャルオイル(精油)は、植物の花、葉、果皮、果実、心材、根、種子、樹皮、樹脂などから抽出した天然素材です。 有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質で、鎮痛、消化・食欲増進、ホルモン調節、免疫賦活などの作用があります。 エッセンシャルオイルは香りだけを楽しんだり、その香りによって心身を癒す治療法のアロマセラピーがありますが、 マッサージオイルとして使用する時には必ず希釈して使います。欧米では希釈濃度は2%が適正とされますが、日本では1%以下まで希釈して使用します。 希釈濃度が濃すぎると、皮膚アレルギーができたりするので、敏感肌の人は、パッチテストを行いましょう。 精油の代表的なものには、ハーブ系にはローズマリー、タイム、バジル、ペパーミントなど、フローラル系には、ローズ、ジャスミン、ゼラニウムなど、 柑橘系にはオレンジ、ベルガモット、柚子、マンダリンなど。 樹木系にはヒノキ、サイプレス、ユーカリなど。オリエンタル系にはイランイラン、ベチバー、パチュリなど。 スパイス系にはシナモン、ジンジャー、ブラックペパーなど。樹脂系にはカンファー、フランキンセンス、ベンゾイン、ミルラなどがあげられます。
キャリアオイルとは?
キャリアオイルは植物から抽出された100%天然の植物油でできています。 キャリアオイルが肌に浸透して精油の成分を体内へ運ぶ役割があり、精油自体にビタミン・ミネラルなどの様々な成分が含まれているので、 皮膚への栄養補給ができます。 ここではキャリアオイルの代表的なものをご紹介します。アロママッサージ用として人気があるスイートアーモンドオイルはビタミン、 ミネラルなど栄養分を多く含み、あらゆるタイプの肌に適します。 他のキャリアオイルとブレンドして使用すると効果的なホホバオイルは浸透力が高く、栄養分が豊富で、酸化しにくく、保湿力も高いとされています。 アボカドオイルはビタミン、ミネラル、脂肪酸、天然レシチンなど栄養分が豊富で、浸透力も高いですが、 独特のにおいのため他のオイルとブレンドすると良いでしょう。 天然の保湿剤といわれているアプリコットカーネルオイルは、ビタミンAとEを多く含み、ミネラル分も豊富で顔用のマッサージや敏感肌に効果的で、 皮膚への浸透力が高いとされています。 ローズヒップオイルは脂肪酸に富み、ビタミンCも含んでおり、皮膚の老化防止や、湿疹、炎症、日焼けなどのケアに使用されます。